VITAL SPIRIT

FOR BEGINNR・・・

Chapter.4・・・・犯しやすいミス〜自らのミスでボートを壊すケース
Part.5 ギア操作

Part.5 ギア操作

自動車と違い、半クラッチが無い(オンかオフしかない)船外機では、
エンジンにより発生した力をプロペラに伝達する際、
半クラッチによって徐々に伝達するという事が出来ません。
そのため、ギアイン時にはギアに瞬発的に大きな力が掛かってしまいます。
そのため、車では考えられないようなギアトラブルが
比較的簡単に起こってしまうのです。

■ギアインは一気にスムーズに
 初心者に多いのですが、ニュートラル位置からギアインする際、シフトレバーを前進位置に入れるのに恐る恐る不必要にゆっくりと動作される方が居られます。これが実は大問題で、ゆっくり丁寧にシフトしているつもりが、実は半クラッチの無い船外機では、このゆっくりした動作のために、ギアが中途半端に噛んだ状態でガリガリと回転してしまい、徐々にギアを損傷させてしまうのです。ガリガリガリガリガリと音をさせながらシフトインさせている方は、操作方法を見直してください。適切なシフト動作が出来ていれば、カクンッと一発でシフトインできているはずです。

■スタート時のギアイン
アイドリング時の回転が不安定なため、アイドリングのままギアインするとエンジンがストップしてしまうからといって、少しエンジンの回転を上げてギアインする方が居られますが、これはギアに負担をかけてしまいます。繰り返し続けると、ギア損傷に繋がる可能性があります。調子の悪いエンジンをだましだまし使うのではなく、ちゃんとアイドリング時にギアインしてもエンジンがストップしないようにメンテナンスする事をおすすめします。

■フットスロットルレバーはキチンとスロットルオフ位置まで
同じように、フットストッロルをご利用のユーザーの中には、フットスロットルをオフ位置まで戻さず、中途半端に踏んだ状態(=回転が上がった状態)で、ギアを前進・後進にギアインする方が居られますが、これも知らず知らずの内にギアにダメージを蓄積することになります。荒天時の離岸着岸などで慌てている場合などに犯しがちです。ご注意ください。

■荒天時の走行
湖面が荒れている時や、大きな引き波を越える瞬間などはボートが飛び跳ねてプロペラが空中に出てしまう事が多々あります。この際、水中から空中に出たプロペラは水の抵抗から解放され一気に回転があがってしまいます。そのままアクセルを緩めず回転が上がったままの状態で、再び水面に接触すると強烈な衝撃がギアに掛かってしまいます。このような事を何度も繰り返していると、ギアに多大な損傷が発生する可能性があります。

■ギアオイル交換はこまめに
これは操作方法とは関係ないのですが、トラブル防止に大変効果的ですので掲載させて頂きます。
ギアオイルを交換しなからといって、直ぐにギアが壊れるとは限らないのですが、出来るだけこまめ(半年に一回程度)に交換することで、潤滑性能を維持する事もできますし、初期のトラブルを発見しやすくなります。船外機のギアオイル交換は僅か3000円程度の価格でできますし、出来るだけこまめに交換しましょう。


2003.3.31 菱田・辻本